

お客様の声
エピソード19
| ゲスト | 株式会社トライヅ 代表取締役 小川 幸広 氏 Web:https://toraizu-inc.studio.site/ 住所:静岡県静岡市駿河区中島3053-1 |
|---|---|
| 聞き手 | ビルトマテリアル株式会社 静岡支店 鍋田真那斗 |
静岡県静岡市。駿河湾の潮風を感じるこの街で、若く活気ある職人たちがフットワーク軽く現場を飛び回る施工店があります。「株式会社トライヅ」です。
社名の由来は、「Try(挑戦)」と「Rise(再起・はい上がる)」をかけ合わせた「トライズ=再挑戦」。 元・屋根職人である小川幸広社長は、30代半ばという若さながら、一度の起業の失敗と組織の分裂を経験しています。その挫折を糧に彼が辿り着いたのは、現場での無駄を極限まで省く「徹底した段取り」と、どんな要望にも応える「仕事を断らない柔軟性」でした。
現在、新築からリフォームまで幅広く手掛ける同社が、お施主様の予算に寄り添う独自の『松竹梅・提案スキーム』の中で、主力として指名買いし続けているのがビルトマテリアル(BMC)の「GMルーフ」と「デコルーフ」です。
数ある屋根材の中からBMC製品を選ぶ理由とは? 小川社長と、同社をサポートするBMC静岡支店の鍋田が、挫折から這い上がった組織の強さと、プロが唸る製品の真価について熱く語り合いました。

本日はお時間をいただきありがとうございます。小川社長が率いるトライヅ様は、若い職人さんが多く、非常に活気がありますね。「Try & Rise」という社名には、深いエピソードがあると伺いました。
ええ。実は以前、個人事業主だった頃に、組織が分裂して廃業を考えた時期があったんです。当時はリフォーム工事を中心にやっていたのですが、「まずは現場に入って試行錯誤しよう」というメンバーと、「事前の現場考査を徹底し、段取りを優先しよう」というメンバーで意見が真っ二つに割れてしまって。
当時3人いた従業員も離れてしまい、本当に悩んでいた時に、知人から「自分を含めて3人雇ってくれないか」と電話があったんです。廃業寸前だったので迷いましたが、結果として計6人のメンバーが集まることになり、それを機に法人設立を決意しました。
現場の進め方での対立、そして劇的な転機があったのですね。ちなみに、当時の対立において小川社長はどちらの立場だったのでしょうか?
私は後者の「段取り優先」です。事前の採寸や加工手間の把握を徹底しなければ、現場での無駄な残業や人員コスト、そしてゴミ(端材)が増えてしまう。その時の苦い経験から、「もう一度挑戦し(Try)、ここから這い上がろう(Rise)=再挑戦」と決意して立ち上げたのが今の会社です。現在のメンバーは、私の「段取りと事前準備」に共感してくれた仲間たちばかりです。
その徹底した準備があるからこそ、御社の強みである「フットワークの軽さ」と「迅速な対応力」に繋がっているのですね。
はい。急な対応や難しい要望でも、私たちは絶対に仕事を断りません。また人材育成にも力を入れていて、新築の現場で基礎を徹底的に叩き込んだ職人を、リフォームの現場へとステップアップさせることで、柔軟な対応力や細部へのこだわりを育てています。 職人たちが、複雑な役物(やくもの)や難しい雨仕舞(あまじまい)を美しく納めている姿を見ると、「彼らも成長したな」と本当にハッピーな気持ちになりますね。

そのような高い技術とこだわりを持つ御社に、弊社の「GMルーフ(定尺横葺き)」や「デコルーフ(かんごう式立平)」を継続してご採用いただいています。BMC製品を選んでいただいた最大の決め手は何でしょうか?
ズバリ、「価格対応力の高さ」と「納期(配送)の柔軟性」です。これが、うちの営業戦略にピタリとハマったんです。
トライヅ様ならではの営業戦略について、詳しく教えていただけますか?
私たちは屋根のカバー工法などを提案する際、お施主様に「松・竹・梅」のメニュー表をご提案します。 一番高価格帯の「松」には、断熱材付きの金属屋根材を。普及価格帯の「竹」には、裏張りなしのBMCさんの「GMルーフ」や「デコルーフ」を。そして「梅」にはアスファルトシングル、さらに予算を抑えたい場合の最終手段として「屋根塗装」を用意しています。
選択肢を明確に提示することで、お客様に選んでいただくのですね。
そうです。当然、お施主様も「一番良い商品(松)」を使いたい気持ちはありますが、ご家庭ごとに予算の限界があります。だからこそ、ハイエンドからローコストまでを隠さずに並べ、予算に合わせた最適な提案をすることが、我々施工店の「誠意」だと思っています。 そのメニューの中で、品質と価格のバランスが最も良く、自信を持ってお勧めできる「竹」のポジションに、BMCさんの製品が欠かせないんです。

実際に現場で「GMルーフ」や「デコルーフ」を施工されている職人さんたちの反応はいかがでしょうか?
結論から言うと、「現場から一切の文句や不満が上がってこない」。これが、BMC製品の施工性の高さと規格の正確さを証明しています(笑)。
なるほど!(笑) 職人さんは正直ですから、少しでもやりにくいとすぐに声が上がりますよね。
ええ。現場で嵌合(かんごう)部がスムーズに入らなかったり、ジョイントの納まりが悪かったりすれば、職人はすぐに文句を言います。それが一切ない。 また、段取りを最優先する私たちにとって、BMCさんの定尺商品は「足場を組む前に発注や事前の段取りができる」という点も非常に助かっています。寄棟(よせむね)屋根などの複雑な形状でも、部材を無駄なく繋げて使用できるため、現場での端材(ゴミ)が劇的に減り、施工効率が格段に上がっています。
施工のしやすさと、ロスの少なさが利益に直結しているのですね。
はい。ただ、経験則として谷周辺の施工などでは、勾配によって一部へこみやすい箇所もあるので、そこは我々プロが形状に応じた慎重な施工でカバーしています。総じて、他の施工店さんにも「一度使ってみれば、この効率の良さが分かるよ」とお勧めしたい製品ですね。

最後に、トライヅ様の今後の展望と、我々BMCへの期待をお聞かせください。
今後は現在の「新築7割:リフォーム3割」の比率を逆転させ、リフォームの元請け化を目指していきたいと考えています。また、新築分野でも屋根だけでなく、ALCなどの外壁工事や、集合住宅といった非住宅物件へも事業領域を広げていくつもりです。 この業界は慢性的な職人不足ですが、だからこそ若い子たちがイキイキと活躍できる場所を、私が作っていきたいですね。
素晴らしい目標です。その実現に向けて、BMCに期待されることは何でしょうか?
二つあります。一つ目は「非住宅向け金属定尺横葺き商品の開発」です。 現在、GMルーフの働き幅は220mmですが、この有効幅をさらに広くした商品があれば、戸建て以外の大型物件でも意匠性が高まり、施工スピードの大幅な向上(省施工)に繋がります。ぜひ開発をお願いしたいです。
働き幅の広い製品ですね。省施工化は業界全体の課題ですので、すぐに開発チームへフィードバックします! もう一つは何でしょうか?
二つ目は「マーケティングや集客ノウハウの共有」です。 今後リフォームの元請けを目指すにあたり、チラシやSNSを使った集客のノウハウが私たちにはまだ足りません。BMCさんは全国の成功している板金店さんとのネットワークをお持ちですから、そうした他社様の成功事例や認知向上の取り組みを、ぜひ私たちにも教えていただきたいんです。
承知いたしました! 製品の提供だけでなく、トライヅ様の「経営の成長」も共に伴走して支援させていただきます。本日はありがとうございました。

「職人から文句が出ないのが、良い製品の証拠」。 小川社長の言葉には、現場のリアルを知り尽くした経営者ならではの説得力がありました。事前の段取りを徹底し、無駄を省くトライヅ様の現場において、足場前に手配でき、嵌合がスムーズなBMCの定尺屋根材は、まさに「利益を生む武器」として機能しています。
そして、お施主様の予算に誠実に向き合う「松竹梅の提案」。その中心である【竹】としてBMC製品が選ばれ続けていることは、メーカーとして非常に光栄なことです。 「働き幅の広い非住宅向け商品の開発」や「マーケティング支援」といったご要望にも全力で応え、トライヅ様の次なる挑戦を強力にバックアップしてまいります。
(取材・構成:ビルトマテリアル株式会社 成長戦略室)
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