

お客様の声
エピソード22
| ゲスト | 株式会社プラウド 代表取締役 枩永 亨 氏 Web:https://www.proud-jp.com/ 住所:埼玉県戸田市笹目4-18-4 |
|---|---|
| 聞き手 | ビルトマテリアル株式会社 埼玉支店 須藤 博史 |
埼玉県さいたま市を拠点に、金属屋根・外壁リフォームで急成長を遂げている株式会社プラウド。同社を率いる枩永社長のキャリアは、航海士を目指した学生時代に始まり、生マグロの商売、建材商社を経て現在の事業を立ち上げたという、建築業界の中ではあまり例のない歩みを重ねてきたものです。
枩永社長の経営の軸は、ただ一つ。「まずは相手のために」。この一点に尽きます。お施主様には不安のない仕上がりを、現場で動く職人には迷いのない環境を。その想いを口先で終わらせず、徹底した「準備」と「仕組み」、そして板金業界でも先進的なDXによって形にし続けてきたことが、同社の急成長の原動力となっています。
お客様がどうしたら喜んでくださるか。どうしたら安心して任せていただけるか。その問いに正面から応えるために、同社は数ある屋根材の中からビルトマテリアル(BMC)の「デコルーフ」と「GMルーフ」を選び続けています。その理由とは何か。そしてこれからの板金業界のDX化を、同社はどう描いているのか。「相手のために」という揺るぎない哲学を起点に、熱く語り合いました。

本日はお時間をいただきありがとうございます。枩永社長のご経歴は、何度伺っても驚かされます。航海士からマグロ、商社を経て板金業界へ。この歩みが今の経営にどう繋がっているのでしょうか。
私は熊本県の阿蘇という、非常にのどかな田舎で育ちました。実は、私の経営哲学の根底にあるのは、その子供時代の風景なんです。昔は近所の家に遊びに行ったときに突然雨が降ってくると、その家の人がいなくても当たり前のように洗濯物を取り込んであげる―そういう土地柄でした。誰かのために体が先に動く、それが普通だったんです。
素敵なエピソードですね。今の都会ではなかなか見られない光景です。
「人に後ろ指を指されるような生き方はするな」という、いわゆる昭和気質の教えを叩き込まれました。だから私の中には、何かを始めるときにまず相手のことを考えるという感覚がずっとあります。お施主様が抱える不安を徹底的に潰し、「間違いのない施工」を提供する――これは、現場を預かる私たちが当然果たすべき責任だと思っています。
その姿勢を仕組みに落とし込んでいるのが、プラウド様の強みですね。
私は職人として現場で腕を磨いてきたわけではありません。長年現場を歩んでこられた職人出身の社長方の技術や経験には、心からの敬意を持っています。それぞれに向き合う姿勢があり、それぞれが答えを模索し、試行錯誤し、板金業界をみんなで上げていくことが大切だと考えているんです。
その上で、私には私の役割がある。素材の原価、流通構造、付加価値の付け方をロジカルに整理し、現場で起こり得る不確実性を「準備」と「仕組み」であらかじめ減らしておく。商売の現場で培ってきた視点を、お施主様のため、そして現場で動いてくれる職人のために使うこと―それが、私の経営のあり方です。

具体的な仕組みづくりにおいて、特に自負されている点はどこでしょうか。
当社が他社に負けず劣らず、かつ自信を持って表現できる強みは「DX化」です。当社の持つ「アナログな現場の知恵」と「DX」の掛け合わせの仕組みは、当社の経営基盤を強化してくれていると思っています。
例えば、積み込みミスをゼロにする工夫もその一つです。板金役物をカートに1棟分すべて配置し、順番に積み込むだけのルーティンを構築しています。職人が現場で「部材が足りない」と右往左往するのは、本人にとってもお施主様にとっても、コスト面でも損失です。こうした「迷い」をDXで管理し、仕組みで解決することで、職人が施工そのものに集中できる環境を作っています。

そのような高い精度を求める中で、弊社の「デコルーフ」や「GMルーフ」を使い続けてくださる理由を教えてください。
ズバリ、「絶対的な寸法安定性」です。現場の不確実性を排除するためには、製品そのものの精度が何より重要です。 屋根の上という過酷な環境で、製品が歪んでいたりはめ込みが悪かったりして、職人がその修正に脳のリソースを使わされるのは大きなロスです。BMCさんの製品は精度が高いので、余計なことを考えずに済む。その分、職人は「ここはどうしても雨漏れが危ない」という核心部分の止水処理だけに、100%の集中力を注ぎ込めるんです。
現場の職人さんからの評価はいかがですか?
非常に好評ですよ。「デコルーフ」は直線性が高く、施工中に立平特有の「広がり」を気にする必要がありません。「GMルーフ」は横ジョイントの嵌合(かんごう)が「ちょうどいい」絶妙なバランスで、無理な力を入れなくてもパチンと納まる。この「ストレスのなさ」が、最終的な施工品質の安定に直結しています。

今後の目標と、パートナーであるBMCに期待することを教えてください。
今後はさらに「発注プラットフォーム」や、ミスをゼロにするオペレーションの構築をDXで進めていきます。この仕組みを強固にすることで、施工棟数が増えても「間違いのない施工」を継続できる体制を整えます。
BMCさんに期待するのは、まず技術の「見える化」です。デコルーフやGMルーフが「なぜこれほど施工しやすいのか」という理由を、データやエビデンスとして明文化してほしい。それがお施主様への強い説得力となり、私たちの提供する価値の証明にもなります。
そしてもう一つ、強く期待しているのが23区の狭小地の緩勾配物件を攻略するための「小型現場成形機」の導入です。
東京23区という特殊な環境への対応ですね。
はい。私たちが向き合っているのは、人口1,200万人を抱える世界屈指の巨大マーケットです。しかし、このエリアは道が狭く、大型車が入れる現場は限られています。長尺の屋根材を運び込みたくても断念せざるを得ないケースが多い。
もし、ハイエースに乗るような小型成形機を現場に持ち込めれば、運送の制約を突破して「継ぎ目のないかんごう式立平屋根」を施工できるようになります。これは、お施主様にとっては雨漏りリスクの低減となり、価値創造につながります。こういった事は、東京のど真ん中の渋谷に本社と倉庫があり、機動力のあるBMCさんだから実現できる事であると考えています。
23区の可能性と、そこにある課題を解決するための具体的なご提言、ありがとうございます。枩永社長が掲げる哲学を、我々もメーカーの立場から全力で支えてまいります。本日はありがとうございました。

「職人を雨漏り対策だけに集中させるために、あえて精度の高い部材を選ぶ」。 枩永社長のこの言葉は、単なる効率化を超えた、お施主様と職人双方への深い「誠実さ」の表れでした。阿蘇の空の下で培われた「誰かのために」という精神が、独自のDXと結びつき、板金業界に新しい風を吹き込んでいます。 材料費という「点」ではなく、施工ミスをゼロにする「仕組み」という線で経営を捉える。そのパートナーとして選ばれ続けるために、我々にとっても身の引き締まるインタビューとなりました。
(取材・構成:ビルトマテリアル株式会社 成長戦略室)



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