お客様の声

売上至上主義から「職人の笑顔」追求へ。アズマ板金がBMCと辿り着いた「職人が主役」の経営改革

エピソード11

売上至上主義から「職人の笑顔」追求へ。アズマ板金がBMCと辿り着いた「職人が主役」の経営改革
〜ビス影ゼロ、ガチャ締め不要。デコジップがもたらす“バリューチェーンを笑顔にする共創の力”〜

ゲスト有限会社アズマ板金
代表取締役 小林 正輝 氏
Web:https://azumabankin.com/
住所:静岡県島田市東町491番地
聞き手ビルトマテリアル株式会社
静岡支店
薗田 慧

目次

「親父に怒られない仕事」が、職人・小林正輝の原点

小林社長、今日はお忙しい中ありがとうございます。島田市で長い間ご活躍されているアズマ板金さんは、今年で創業60年。まさに地域密着の板金店という印象です。社長ご自身は25歳という若さで二代目を継がれたとお聞きしました。

そうですね。16歳でこの道に入って、親父の背中を見て育ちましたが、25歳の時に親父が急逝しまして。技術は盗めていても、見積もりや現場管理、経営のいろはなんて何一つ教わっていなかった。当時は、とにかく必死でした。

突然の承継、想像を絶するご苦労があったかと思います。その苦しい時期、社長を支えていたものは何だったのでしょうか。

意地というか、「親父に怒られないようにしよう」という想いだけですね。今でも現場で納まりを確認する時、ふと「これなら親父も文句言わないかな」って考えるんですよ。それが自分の精度の基準になっている。だから20代前半で二級建築士も取りました。「ただの作業員」で終わりたくなかった。建築全般を理解し、元請けや施主様にプロとして対等に提案できる存在になりたかったんです。

(先代であるお父様の作品)


50歳で決断した「売上至上主義」からの脱却

その向上心が「アズマ板金」のブランドを築いたのですね。一方で、最近は経営のスタイルを大きく変えられたとか。

ええ。50歳を過ぎてからですね。以前は「売上をいくら上げるか」「どれだけデカい現場を取るか」という数字ばかりを追っていた時期もありました。でも、ふと気づいたんです。数字を追うだけの経営は、現場を疲弊させ、職人の笑顔を奪う。それで本当に「良い仕事」ができるのか、と。

それが、タイトルにもある「職人さんの笑顔の追求」への転換ですね。

そう。今は「職人や自分自身が笑顔になれるか」を最優先にしています。無理な価格競争はせず、周囲の工事店やBMCさんのような仕入先様をお互いにリスペクトし、「ありがとう」と言い合える関係を大切にする。一見、遠回りに見えるかもしれませんが、人間関係が良好だと現場の空気が良くなり、結果として精度も上がる。これこそが、経営者ではなく「職人」が主役になれる経営だと確信しています。


「ビスの影ひとつ」にこだわる職人目線な設計思想

その「笑顔」や「誇り」を支える道具として、弊社の金属屋根「デコジップ」を選んでいただいています。プロの目から見て、この製品のどこが「笑顔の追及」と連動するのですか?

薗田さん、デコジップは「職人の美学」を本当によく分かっている。一番驚いたのは、「ビスの影が出ない」設計です。これは正直BMCさんの商品だけです。ある意味、職人目線を理解している証拠ですよ(笑)。まさに「職人を笑顔にする」商品です。

最大の褒め言葉をありがとうございます(笑)。

我々職人は、仕事を終える前、夕日が差し込んだ時に屋根を見るんです。普通のかんごう立平だと、1枚目のビス頭の厚みが2枚目の板に干渉して、表面が微妙にポコつくんですよ。一般の人は気づかないかもしれない。でも、僕らはそれが許せない。「あぁ、あそこにビスがあるな」と分かってしまうのが嫌なんです。

デコジップは、ハゼ内部にビス頭の厚みを逃がす数ミリの隙間を設計しています。

その「数ミリ」が、完成後のフラットな美しさを生む。夕日を浴びてもピシッと一本の光の線が通る。あの瞬間、職人は「勝った!」と思うんです(笑)。自分の仕事が完璧に表現されている。この「職人の気持ちを上げてくれる製品」だから、施工していて楽しいんですよ。


「ガチャ締め不要」が、バリューチェーン全体を笑顔にする

施工性の面でも、かなり現場の負担を減らせているとお聞きしました。

それもデカい。今までは、スリムな意匠を出そうと思えば「ガチャ締め(カシメ作業)」が必須でした。あれはとても施工時間がかかる。さらにデコジップは、吊り子もいらないし、パチンと嵌めるだけで最高のスリムラインが出る。これは革命的な「かんごう式たてひら屋根」だと思いますよ。

ガチャ締め不要で、スピードも品質も両立できる。

職人の体力を温存できるし、施工スピードが劇的に上がる。これは単に「楽ができる」という意味じゃないんです。浮いた時間で、さらに丁寧な納まりを確認したり、次の現場の準備をしたりできる。BMC製品が職人の施工時間短縮を肩代わりしてくれるから、我々も自信を持って薦められるし、僕ら工事店も仕事に満足が出来る。まさにバリューチェーン全体が笑顔になる仕組みですよ。


「コミュニケーションのハブ(中心)」としてのBMCへの期待

小林社長はドローン点検を導入されたり、SNSでも積極的に発信されていますよね。板金業界の未来をどう見据えていますか?

板金屋は、建物を自然災害から守る「最初の砦」です。でも、その価値が正しく伝わっていない。だからこそ、最新技術と伝統の職人芸を掛け合わせて、「板金屋ってカッコいい」と思われる業界にしたい。そのためには、僕ら一社だけの力じゃ足りないんです。

我々BMCに、どのような役割を求められますか?

期待しているのは、BMCさんが「全国の情熱ある工事店を繋ぐハブ」になることです。各地でデコジップを使ってこだわりの仕事をしている仲間たちの情報を、僕らに届けてほしい。「あそこの現場のあの納まり、すごいな」と刺激し合えるネットワークです。強固な人間関係をベースにした、熱量のある提案活動。それこそが、僕らがBMCさんと付き合う一番の理由なんですから。

ありがとうございます。小林社長のような熱い方々の期待に応えられるよう、我々も「単なるメーカー」を超えて、業界の情報を繋ぎ、職人の誇りを支える存在であり続けます。

頼みますよ。これからも、一緒に「楽しい仕事」を創っていきましょう。


編集後記

インタビューを終え、印象に残ったのは小林社長の「仕上がりがきれいだと、職人が笑顔になる」という純粋な言葉でした。 「売上」という数字の呪縛から解き放たれ、職人としての誇りと、関わる人すべての笑顔を大切にする。その経営改革のパートナーとして「デコジップ」が選ばれたのは、単なる機能性だけでなく、BMCが掲げる「仕事に対する情熱」が小林社長の魂と共鳴したからに他なりません。
我々メーカー、工事店、元請け様。 このバリューチェーンが、同じ方向を向き、互いの価値を高め合う。 ビルトマテリアルはこれからも、アズマ板金様のような「挑戦する職人」の最高の伴走者であり続けます。

(取材・構成:ビルトマテリアル株式会社 成長戦略室)

施工事例

デコジップ 
静岡県

  • URLをコピーしました!

目次