お客様の声

「見積もり前に『もう始めていいよ』」その言葉がすべて。横浜で30年、顧客が“圧倒的に信頼する”板金職人の正体

エピソード3

「見積もり前に『もう始めていいよ』」その言葉がすべて。
横浜で30年、顧客が“圧倒的に信頼する”板金職人の正体

ゲスト株式会社よつば
代表取締役 小笠原 健一 氏
Web:https://www.yotsuba-r.com
住所:神奈川県横浜市南区井土ヶ谷下町15-10
聞き手ビルトマテリアル株式会社
神奈川支店
安藤 貴昌
目次

横浜に根ざす「圧倒的な信頼」の正体とは

横浜市南区井土ヶ谷下町に拠点を置く、株式会社よつば。代表取締役社長の小笠原健一氏は、16歳でこの業界に飛び込み、30年以上のキャリアを持つ「板金のスペシャリスト」です。

同社には、契約やコンプライアンスが厳格化する現代において、耳を疑うようなエピソードがあります。「見積書を提出する前に、元請け様やお客様から『小笠原さん、もう始めていいよ』と施工を任されることがある」というのです。

なぜ、数字や契約よりも先に「GOサイン」が出るのか。その背景には、高度な技術以上に、小笠原社長が辿り着いた「自分の家だと思って直す」という揺るぎない哲学と、「あえてプライドを持たない」という逆説的なプロ意識がありました。

ビルトマテリアル神奈川支店の安藤貴昌が、その“信頼の正体”に迫ります。


「小笠原さん、もう始めていいよ」——常識破りの信頼関係

小笠原社長、本日はお忙しい中ありがとうございます。社長と初めてお会いしてからもう4年になりますが、今回の企画では真っ先に社長のお顔が浮かびました。今日はその「信頼の源泉」について、じっくり伺わせてください。

こちらこそ。改めて聞かれると照れくさいですが、包み隠さずお話ししますよ(笑)。

早速ですが、私が最も驚いているエピソードから伺わせてください。よつばさんでは、お客様から「見積もりは後でいいから、先に工事を始めてくれ」と言われることがあるそうですね。契約社会の今、これほどまでの信頼を得ている理由はどこにあるのでしょうか。

確かに、そう言って任せていただける現場はありますね。でも、私が特別な営業テクニックを使っているわけではないんです。16歳でこの世界に入った時、親方から耳にタコができるほど言われた言葉があるんです。「仕事ができるのは当たり前。大切なのは人との付き合い、気遣い、そして『信用』だ」と。その教えを、30年間ただ守り続けてきただけなんです。

その積み重ねが、今のよつばさんの「信用力」になっているのですね。

ええ。リフォームはお客様の大切な資産を預かる仕事です。だから私は常に、「自分の家を直すならどうするか」を基準に考えています。言葉にすれば簡単ですが、その「当たり前」を一度も欠かさずに続けてきた結果が、今の「見積もりなしでも任せるよ」という言葉に繋がっているのかもしれません。


「プライドを捨てることが出来る」ことこそ、プロ最高のプライド

以前、社長が「自分には頑固なプライドがない」と仰っていたのが印象的でした。30年のキャリアを持つベテラン職人がそう言い切れるのには、どのような真意があるのでしょうか。

職人の世界には「俺のやり方が絶対だ」という強いこだわりを持つ人も多いですよね。もちろんそれも一つの正解ですが、私は自分の力を過信したくないんです。現場は生き物ですから、図面通りにいかないこともあれば、お客様の要望が変わることもあります。その時に自分のこだわりを押し付けるのは、ただの自己満足でしかない。私の理想は、徹底して「お客様に寄り添う」ことです。

現場の状況や相手の想いに合わせて、自分を変化させる「柔軟さ」ですね。

そうです。自分の「固定観念」に固執せず、どうすれば一番喜んでもらえるか、どうすれば現場が円滑に回るか。そのために自分の小さなプライドなんて必要ないんです。この柔軟性があるからこそ、万が一のトラブルの際も「よつばなら何とかしてくれる」という安心感を持っていただけるのだと思っています。


職人の「こだわり」に応える、ビルトマテリアルの機動力

その柔軟な対応を支えるためには、私たち供給側のスピードも重要になります。社長から見て、弊社の「ロジスティクス」や「対応力」はどう映っていますか?

正直に言って、ビルトマテリアルさんの対応力には助けられています。板金の現場は天候に左右されますし、急な工程変更も日常茶飯事です。そんな時、嫌な顔ひとつせず動いてくれる。

私たちも「現場を止めない」ことを最優先にしていますから。

安藤さんたちは職人の都合や現場の緊張感を理解して、納期や配送の面で歩み寄ってくれる。この「職人の要望を受け入れてくれる姿勢」があるからこそ、私たちも安心してお客様に向き合えるんです。

「20〜30色の選択肢」が、若い施主様の心を掴む

最近のリフォームを検討される若い方のご要望には、どのような変化がありますか?

特に20代、30代の若い施主様は、性能はもちろんですが「デザイン」や「色」に非常に強いこだわりを持っています。「屋根の色はこれしかない」という一辺倒な提案では納得されません。そこでビルトマテリアルさんのカラーバリエーションの多さが生きてくるんです。

弊社では日鉄鋼板(株)の「カラーSGL」など、豊富なラインナップを揃えています。

あれは本当に強い武器ですよ。打ち合わせの際、カラーサンプルをお見せするとお客様の目が輝きますから。このラインナップを自社在庫するのは難しいので、ビルトマテリアルさんが在庫してくれて本当に助かります。このサポート体制があるからこそ、私たちは付加価値の高い提案ができるんです。


「デコルーフ」×「自社加工機」が実現する最強の対応力

弊社のメイン商品である「デコルーフ」は、よつばさんの現場でもご採用いただいていますね。

デコルーフはとにかく「施工スピード」が速い。工期が短縮されることは施主様だけでなく、職人にとっても最大のメリットです。さらに、よつばでは工場に4メートルの加工機を導入しています。

町場の板金屋さんで4メートルの加工機を持っているのは、住宅や非住宅の工事を施工するうえで大きな「強み」ですよね。

デコルーフのような優れた既製品を使いつつ、現場で発生するイレギュラーな細部加工は、ビルトマテリアルさんから届いた材料を即座に自社で加工して対応する。この「メーカー商品 × 自社加工」の組み合わせこそが、他にはない私たちの対応力の源泉です。


「技術は全部渡す」。人を育て、未来へ繋ぐ

最後に、これからの展望についてお聞かせください。最近では社長の息子さんも若くして「一級建築板金技能士」を取得されるなど、若手の育成も順調だと伺っています。

職人不足が叫ばれる業界ですが、私は「人を育てることを諦めない」と決めています。「今の若い子は……」と嘆くのではなく、彼らが仕事を通じて「生活が豊かになった」と実感できる環境を整えるのが、経営者の責任ですから。

30年のノウハウも、すべて隠さず伝授されているそうですね。

もちろんです。全部渡しますよ。無理をして身体を壊すような働き方ではなく、優れた商品と設備を活用し、段取りとチームワークで質の高い仕事をする。この仕事は真面目に向き合えば生活も安定し、多くの人の人生に触れることができる素晴らしい職業です。その面白さを、「よつば」を通じて次の世代に伝えていきたい。一件一件の現場を、自分の家のように大切にする。その積み重ねの中に、「よつば」の未来があるのだと信じています。


編集後記

小笠原社長の話を伺って最も印象的だったのは、「柔軟さと信用力」の深さです。高度な技術を持ちながらも、それを誇示することなく、常に相手に寄り添い、現場に適応する。そのしなやかな姿勢こそが、顧客からの絶大な信頼を生んでいるのだと確信しました。その姿勢を支えるために、私たちメーカーも「納期の柔軟性」や「豊富なカラーラインナップ」という武器を磨き続けなければならないと、改めて背筋が伸びる思いでした。

(取材・構成:ビルトマテリアル株式会社 成長戦略室)

施工事例

商品:デコルーフ

場所:神奈川県横浜市

タイプ:戸建て

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